あなたが目指す道は 果てなき回廊 終わりなき煉獄
光なす太陽に焼かれながら 重き荷物を背負い
荒涼たる砂漠を一人いく 旅路

があれば 影がある 昼と夜のように
昼の辛さを癒すのは夜 夜という影を抱えて
人は歩んでいく

自身のうちに影を抱えし あまたの人よ
それは許されている もう許されているのだ

影とは所詮 光の裏 光が無くなれば
影は消えていくが道理 光影は一体 しかし
闇とは何か 闇とは光無き世界
光無き世界は朧に霞む

心せよ 弱き人よ 影などは所詮恐れるに足りず
恐れるのは 闇
光無きところに蠢く闇 光無き場所とはどこか
そう それは人の 己が照らさないと光生まれぬ世界

だから人は光を求める 闇を生まないように育てぬように
旅路の果て 光に包まれて 光となり
そして また地に落ちる 

有限のなかの無限の連鎖 また夜が明ける

 

2002/06/11(Tue)