春の筑紫路
   (1999.4.4)
○目的
 ぶらりと春の筑紫路を散策

○場所
 福岡朝倉郡周辺〜阿蘇

○参加者
 GAKU

卒業と同時に習得した中型限定免許が実際に意味を発揮したのは、ちょうど1年後、1998年のまだ寒い頃だったろう。初めての中型バイクになるZZR400にはこのツーリング時はもう1年乗っていることになる。

就職して1年。まだ右も左も分かっていなかった頃。

暇があればバイクに乗って一人でうろうろしていた。それで満足だった頃。

春の喜びにあふれた日差しとまだ少し肌寒い風を浴びながら阿蘇を目指す。

国指定史跡 朝倉の三連水車

その説明版

太宰府から久留米方向へ向かっていくと朝倉郡を横切る。
目に入った看板を頼りに、朝倉の水車を目指す。前から噂は聞いていたので興味をそそられたのだ。
入り口に少し迷った。広い平野を巡る河川の片隅にそれはあった。

「思ったほそ大きくはないな…。」というのが第一印象。次にかなり補修がされているな、とみた記憶がある。
周囲にはアイスクリーム屋があったりしてちょっとした観光地だ。
他に見るべきものがないため早々にに立ち去った。

水車よりも縦横に走る水路が町並みに与えている影響のほうが興味をそそられた。
町に水路が走っているとそれだけで清浄感が増すみたいだ。

背後に耳納山を望む

阿蘇、大観望を望む広場より

一人で走っているとふっと景色に目を奪われて思わずバイクを停車させることがある。
そして、写真を撮ったり、なにも考えずしばらく眺めたり、買っておいた飲み物をゆっくりと喉に流し込んだりして、時間を掛けてその景色刻み込んでいく。そうして心に彫った景色は宝物だ。その宝物はずっと、記憶に残る。

たとえ、見た本人が忘れていても、ずっと記憶の底で煌めきを放つ宝物。
君はいくつ宝物を持っているか。


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