福岡市埋蔵文化財調査報告書 第1142集 卯内尺古墳群 卯内尺古墳群第2次調査

報告書を読み込んでも、中世墓とされる16号墓SX016に関してなぜ中世墓と考えられるかという証左がまったく記述されていない。根拠がないのになぜ遺構年代が中世と判るのか、不思議でならない。
人骨出土。両膝を抱えていたとのことだが図面も写真もない。

卯内尺古墳群
第2次調査
福岡市南区老司3丁目545-3外
要 約
卯内尺古墳群は、福岡平野の西縁を画する油山山塊の片縄山から派生する舌状丘陵上に立地す
る小古墳群である。この舌状丘陵の基部には、卯内尺古墳や老司古墳などの前方後円墳が立地し
ている。前方後円墳の卯内尺古墳と小円墳群の間は120mの距離があり、この間に円墳が築かれ
ていた可能性は否定できないが、現状では墳丘に葺石を敷いた二段築成の円墳(4号墳)と低墳丘
墳の5基からなる。このうち2段築成の円墳の内部主体部は箱式石棺で、棺内には4人の被葬者
が合葬されていた。棺内には漆塗櫛が、棺外の小口壁上には鉄斧と鉄鎌が副葬されていた。西墳
裾には丹塗高坏と小型丸底壷が供献されていた。また、低墳丘墳の3号墳の内部主体部は木蓋土
壙墓、8号墳は木蓋で覆った箱式石棺墓で、棺内には滑石製臼玉が副葬されていた。同時に箱式
石棺の裏込めには4号墳の葺石が転用されていた。時期的には、4号墳は5世紀初頭、2・3・8
号墳は、4号墳に続く5世紀前半代と考えられる。また、古墳とは別に弥生時代の貯蔵穴や土壙
のほか中世の墓や時期不明の石組遺構が検出された。
種別
古墳群・
集落遺構
主な時代
弥生・古墳時代・中世
主な遺構
円墳・貯蔵穴・土壙・
中世墓
主な遺物
土師器・鉄製品・
石器
特記事項
2段築成の円墳と
低墳丘墳

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