鵜飼 秀徳著 『仏教抹殺』なぜ明治維新は寺院を破壊したのか (文春新書)

この本は面白い。
明治維新での廃仏毀釈の活動は教科書でも知られているが、なぜそれが起きたのか、またどこでその活動は顕著だったのかをこの本で詳しく知ることができた。
廃仏毀釈の要因は筆者によると、主に4つあげられる。
➀権力者の忖度
➁富国策のための寺院利用
③熱しやすく冷めやすい日本人の民族性
④僧侶の堕落 
神仏分離令からの拡大解釈によって、多くの貴重な文化財がこの世から消えてしまった。本当にもったいなく残念な出来事だがこの愚行からも学ばなければならない。日本の仏教は長く神仏習合であった。それが自然な姿ではないか。

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