たびを 花村 萬月 (2005/12) 実業之日本社 この商品の詳細を見る |
花村萬月の原点回帰の小説と言って良いと思う。
もともと、花村氏が小説を書き始めるきっかけは筆者自身の旅の話を懸賞に応募して10万円を手にしてからだ。
この1000頁にもわたる長編の旅は、日本一周という旅を描ききるに必要な尺だったのだろう。けして長すぎるとは思わないし、途中に飽きさせない工夫も多い。主人公の虹児がとにかくもてまくるのは、短期間での成長を表すに必要だったとしても、ちょっとやりすぎかなと感じないでもない。どの女性もそれぞれの魅力に溢れているが、タイプ別に分けられすぎて、逆に登場する男連中のほうが魅力的だった。
日本列島のあちらこちらの風景が、自分がバイクでツーリングした風景と重なって、自分も旅をしている気になった。
いい小説を読んだと思う。
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きょうは、旅したかった。
きょうジャックは実業之日本社はここへ話した?
ここで旅するつもりだった?
実業之日本社とここに旅したかもー。