すべてを独占しようとするエゴ いつも感じる自意識 
どうしてかな 君がいる風景を切り取って 僕の部屋に飾りたいや
光り輝くその写真を眺めている ずっと

日が落ちて 夕暮れ 薄暗くなってくる部屋
僕は見ている ずっと 飽きもせず
そこから何かが 読み取れるかのように

写真を見ることにも疲れ 振り返ると点けっぱなしのTV
同じ構図 繰り返されるNews おきまりのコメント
「偽善者ぶりやがって」 と、TVに投げかける独白
きっと だれもが 嫌だと叫びたいのを我慢してるんだ

そうさきっと 町を歩くあの娘も 節操のない欲望を抱えて 
表面上は嫌だといいながら 薄笑いを浮かべてるのさ

空虚な言葉を弄んで 楽しいのかい?
他人にかける言葉さえ 自分に跳ね返り
痛みを覚えないと 信じ込んでる

孤独な振りして やさしい言葉を待ってるの
みえみえだよ 意味なんてないんだよ でも
男を誘うときの欲望の声 聞くと燃えてしまうのは
哀しい反射 欲望にまみれた君に了される

気付くと色あせた写真 ずっと僕をみてる君がいる
僕がいない風景 その向こうには 
だれもいない 風景だけが広がる


2002/06/19(Wed)