この本はかの有名なロゼットストーンに関連して、特にエジプトの古代文字ヒエログリフの解読で有名なシャンポリオンのことについて書かれた本だ。
ロゼッタストーンは説明も必要ないぐらいの有名な遺物だ。簡単に説明を引用する。
ロゼッタ・ストーンは1799年7月15日、ナポレオン・ボナパルトがエジプト遠征を行った際、フランス軍のピエール=フランソワ・ブシャール大尉によってエジプトの港湾都市ロゼッタで発見された。縦114.4cm、横72.3cm、厚さ27.9cm、重量760kg。当初、花崗岩または玄武岩と考えられたが、実際には暗色の花崗閃緑岩からできている。
岩には文字が刻まれており、エジプト語とギリシャ語(コイネー)の2種類の言語で書かれており、3種類の文字で記されていた。エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、そしてギリシャ文字である。ギリシャ語部分は読むことが出来た。残りの言語の部分も、恐らくギリシャ語と同じことが書かれていると推測された。これは、1822年、ジャン=フランソワ・シャンポリオンによって解読され、この結果を手がかりに、エジプト語の文書も続々と解読されるきっかけとなった。
ロゼッタ・ストーン – Wikipedia
実は僕はシャンポリオンという名前は知っていたけど、どのようにヒエログリフを解読したのかは知らなかった。幼少期から晩年までシャンポリオンがどういう風にエジプト研究に関わったのかがまわりの人物を通してよく分かる本だ。
とにかく実生活で苦労していたシャンポリオンの生活描写がうまい。この人にきちんとした研究環境と生活資金があれば、もっと解明が進んだと思うと残念でならない。
しかし、本の読み方としてはどちらかというとシャンポリオン兄弟とそれを取り囲む味方・ライバルとの物語としてみることがおもしろさの秘訣だろう。
読むと分かるが、弟ジャン=フランソワ・シャンポリオンの才能を認めて信じてそれを全力でサポートした兄、ジャック=ジョゼブの功績も同時にたたえられるべきだろう。
シャンポリオンがヒエログリフを解読できたのは、意味のみ文字である「決定詞」を気づいたことが、キーストーンになっていることを記憶しておこう。
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ギリシャ語は当時の地中海世界で公的言語だったのでしょうね。もうちょっと時代が下って、ローマが大きくなるとラテン語が伸びてくるのでしょうか?
関係ないですが僕のブログもようやくトラックバックが打てるようになりますた。これからはスパムとの戦いです。
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>takeshiさん
ブログの機能拡充おめでとうございます。過去コメントが消えてしまったのは残念ですが、これからも見てますよー。
さて、日本史はまだしも世界史になるととんとうといGAKUです。ギリシャ語についてはよくわからないのでちょっとだけ調べてみました。
ギリシャ語は紀元前20世紀ぐらいから存在していたようですが、ちょうどロゼッタストーンが誕生した紀元前196年のヘレニズム期のエジプトプトレマイオス王朝では、公用語として使われていたようです。
その後ローマ帝国の時代になると帝国東方では、ギリシア語が準公用語(東方地域では皇帝の勅令などもラテン語とギリシア語で出された)となり、文化用語として用いられたとのことです。
そういえば、僕のHPのBBSもなぜかスパムがちょくちょく来てます。
なんでかなあ…。前は全然来なかったのに。しくしく。
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お久しぶりです、GAKUさん。
ロゼッタストーンですか、そういえば出張でイギリスへ
行ったとき大英博物館で見ました。
普段だと通常展示で見れるはずなのに・・・何故か特別展示
になっていて別料金でした。
でも、是非見たかったので入場しますた、ここでネタになったので
元は取れましたな。
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>ゼブゼブさん
どうも、コメントありがとうございます。
生ロゼッタですか、いいなあああああ。羨ましいです。
やっぱ、生はいいですよねえ。(笑
大英博物館自体は色々と思うことはあるんですが、やっぱりミーハーなので見たい見たい。いつか行ってみたいですね。