大根地神社に行ってみたオフ

2010年8月7日(土曜日)に我らが中年ずっこけ隊(HEN、ミサイる、GAKU)は、合流して当てのないドライブをしておりました。盆休みに入るひとも多いようで、都市部はクルマが多かったです。よって、山に向かってレガシィを駆り、山方面を目指しました。
といっても、福岡市内から太宰府へ来て、なんとなく冷水峠を越えるルートを選択。途中で前から気になっていた大根地(おおねち)神社という所へ行ってみたいとGAKUが言い出しました。残りの二人も特に異論はなかったみたいで、そのまま行くことに(笑

はい。冷水峠の途中、左手にある鳥居の横の看板です。なにげに神社まで3kmあるって書いてあります。思い切り引いたGAKUの当時の服装は、短パンに素足でサンダル。これで山登りはきついなあ…。そうおもっていると、ミサイる氏は「最近、DDR(ゲーセンの音ゲー)をやっているので体が軽い。いこうぜ」と乗り気です。HENさんはまあ、どっちでもいいという態度だったので、こういうときには負けん気がでてくるGAKUは「ああ、いいよ。いこうぜ」とスタートしてしまいました。
…よくみなくとも、神社は近くではなく、山頂にあるってかいてあったのですが。

最初はこんな平坦な感じだったので楽勝だとみんなでしゃべっていました。

それでも10分以上歩いてやっと、神社らしきものが…。近づくと石鳥居がありました。史跡の説明版がありました。

下から三番目の鳥居が、黒田家関係とのこと。

長崎街道で一番の難所が冷水峠であった。この峠をシーボルト、吉田松陰、伊能忠敬などの幾多の人々や、将軍徳川吉宗への献上象などが通っている。シーボルトは日記に動植物のこと、革靴よりも草鞋が滑りにくいことと、峠の宿で主人から使節に土産を贈られ、杉板の上に並べた雉と卵で酒宴に招かれたことを記している。


後半の九十九折りが厳しそうです…。

途中の巨石に掘ってあった記号。おそらくは石工の記号だと思うのだけど、なんだろうね、これ。

かなりばてて息も絶え絶えに到着したところはまだ半分の距離の駐車場でした。そう、ここまでは普通にクルマで来ていいのです。しかし、道幅から軽自動車ぐらいしか通れない雰囲気です。そういえば、僕たちがあがっていった横を軽自動車のおっちゃんが五月蝿いマフラー音を鳴り響きかせながら、上に登っていきました。

息を整えるために立ち止まってあたりを見回すと、すでに良い景色が見えてきています。

滑り止めに石が舗装に埋め込まれているところに注目。たしかにこれないと滑りそうな道路の角度です。

ここが九十九折りの執着地点です。体力は限界を迎え、自分は右足の太ももの内側の筋肉が痙攣してきました。全身は汗だく。汗が目にしみて痛いです。

これは良くわからないけど、何かの記念のものなのか。

ここが心情的には一番きつかったかもしれない。残りわずかだと思って、鳥居をくぐると見えてくるのは長大な直線ときつい傾斜がまっています。
最後のロングストレート。ここで先行していたHENさんの姿を見ることに成功して、大いに発憤した。ちなみにミサイる氏は宣言通り、軽い足取りでどんどん行ってました。

どうやら、本殿に近い土産物小屋のようです。やっと人間の香りがするものがでてきました。はふー。

やっと着いた!素直にそれが嬉しい。神社が見えてきました。

神社の守りといえば、狛犬ですが、お稲荷さんの使いといえば、狐ですね。ということで門番は狐くんです。

出迎えご苦労!

大根地山頂にある大根地神社は、古くから英彦山や宝満山の山伏らの修験の場でもありました。毎年4月8日、内野関屋の老松神社で行われる神幸祭は、大根地神社の神霊が下りてこられるもので、御鎮座記念の祭りであると言われています。神社には別当稲荷、雲閣稲荷も祭られており、2月初めのうまの日には、遠近からの参拝者で賑わいます。


小さくて赤い鳥居が続くのは、なんとなく稲荷的だと思う。

後で調べたら、名水としても有名なところであるらしい。脱水症状を起こすのではないかというぐらいに汗をかいた我々にはまさに命の水でした。冷たくて美味しいこと美味しいこと。

手前側に足場をコンクリートで作ってあるのは珍しいですね。狭い境内の有効利用を意図したものでしょうか。

大根地神社。

神功皇后が羽白熊鷲(はじろのくまわし)を征伐する際に登山し、天神7代、地神5代を祭ったのが始まりとされています。後の建久3年(1192年)に素戔鳴尊(すさのおのみこと)、大市姫命(おおいちひめのみこと)が合祀されました。
また同じ頃、源頼朝が富士山で狩をしたとき、富士山の白狐が大根地山に逃げ込みそれを雲閣稲荷名神として祭ったとしています。
時代は下って延文4年(1359年)、大保原近くの合戦で敗れた菊池武光が大根地の大権現様に戦勝祈願をしたところ、少弐・大友の連合軍を撃破しました。以後、菊池氏はこの大根地神社を麓の甕冠神社と合わせて祀り永く祭祀を欠かさなかったといわれています。
穴場スポット|大根地神社


ここでも良い景色が展開します。

広い風景が気持ちを落ち着かせます。

戦繋がりで、近代の砲弾が祭られています。

朝近神社と言うそうです。

境内には土砂崩れがありました。

実は先行部隊であるところのミサイる氏が調べておりました。もっと上にいい景色がありそうだと、いうことでさらに頑張っていきます!(泣きそうな顔で

10分ほどひーひーいってあがります。ここからは舗装ありません。なので、半ズボンにサンダルのGAKUは泣きそうです。

やっと到着しました!風が吹いて気持ちいいです。大根地山の頂上は652mなんですね。宝満山よりは低いんだ。
ちなみに宝満山は830mです。

この角度の耳納連山を見るのは新鮮です!光の当たりぐらいがまた素晴らしい。

宝満山の北西部が見えているのでレーダー基地がありますね。

米ノ山峠に行く途中にある竜岩の家に下る看板。下の注意書きが怖い…。

なんとすでに小学生(笑)に冒険されてた後でした。畜生やられたぜw。中年おっさんにとっても大冒険だったけどね。

良い景色でした。本当に心洗われてました。しばらくすると、アブやブトが寄ってきので、下山しました。
上りが1時間20分。下りは40分ぐらいで下りてきました。
しかし、まさかこんなにも激しく登山することになるとは、三人とも夢にも思っていなかったでしょう。いいだしっぺのGAKUも驚きの登山オフとなりました。
三人が苦労して同じ目的を達成したことにより、ずっこけ三人組の結束は強まった…気がします(笑

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大根地神社に行ってみたオフ への5件のフィードバック

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  2. 稗田 のコメント:

    毎月行ってます。とてもステキな所です適当な高さで登りやすいです。またお願いします。

  3. GAKU のコメント:

    稗田様
    コメントありがとうございました。毎月登山とは凄いですね。また機会があれば登りたいと思います。

  4. aki のコメント:

    はじめまして。大根地神社へ行く前にたまたまこちらを拝見しました。
    見ておいてよかったです。
    かなりの急斜面、延々と続く坂道など、前情報が無ければ途中で挫折していたかも。
    ありがとうございました。
    きつかった分、ついた時の感動は大きかったです。

    • GAKU のコメント:

      aki様
      コメントありがとうございます。
      本ブログの記事が何かしらの役にたったのなら、とても嬉しいことですね。
      苦労したほど感動は大きいってのもよくわかります。
      GAKU

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