ちょっといい小話

「ミネルヴァの梟は夕暮れに飛び立つ」
 
 

弁証法で有名な哲学者ヘーゲルの言葉です。
 
 梟(フクロウ)とは、知性の象徴です。
 黄昏時に人は、知的に哲学的にモノゴトを考えてしまう、センチな気分になってしまう。そんな意味がこの言葉にはあります。
 
 が、この言葉には、他にも解釈があります。
 
 晩年になって知性や技芸が花開く。
 わかったつもりになっても、最後になってみないと何もわからない。
 
 そんな意味も含まれています。
 
 成功したつもりでいても、ダメな人生を歩んでいると思っていても、終わってみなければ誰もわからない。
 
それが現実です。
 
 浮かれ続ける必要も、嘆く必要もありません。

メールマガジン「裸足のリーダー」 第151号(2005/11/14)より
なるほどねえ。深い言葉だ。
後半の解釈なら、「人生万事塞翁が馬」みたいな話ですね。
ちなみに、「巧遅は拙速に如かず」という孫子の言葉は、「できがよくても遅いのは,できが拙くても速いのには及ばない」という意味で,要するに「物事はすばやく決行すべきである」という兵法の1つの原理を解説しているものです。
これは僕の師匠が門下生に就職したときに贈った言葉で、今思うと非常に大切な言葉を頂いたと思っております。
精進せねば…。

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